9月8日イベント情報

2012年9月8日(土)
平成24年度滋賀県アートコラボレーション事業 世界の音楽
「マリオネット 魅惑のポルトガルギター&マンドリン」

 

 

マリオネットは日本におけるポルトガルギターのパイオニア・湯淺隆と、マンドリン奏者・吉田剛士によるアコースティックユニットです。

独特のオリジナル音楽の創作を中心に、ファドやポピュラー音楽まで幅広い音楽活動を行なっています。

 

ファドというのは、ポルトガルの首都リスボア(リスボン)のアルファマ地方で生まれ、歌い継がれてきた民俗歌謡です。

この民衆の歌・ファドに6コース12弦のギターのポルトガルギターは欠かせません。ファドを、そしてポルトガルギターを演奏する際に最も重要な感情を「サウダーデ(哀愁・郷愁などと訳される)」といい、如何に深く表わせるかで、演奏者の力量が問われます。ファドが注目されるきっかけとなったフランス映画「過去のある愛情」の挿入歌「暗いはしけ」を今回のコンサートでも演奏予定です。湯淺隆の奏でるサウダーデ、みなさまの心に響きますでしょうか。是非ご期待ください。

 

一方マンドリンは17世紀ごろ、イタリアで生まれた撥弦楽器です。 弦は4コース8弦で、2本ずつ同音に、ヴァイオリンと同じ様に調弦されます。本家イタリアでは20世紀前半まで隆盛を極めましたがその後下火になり、実は現在、世界で一番愛好者人口が多いのは日本だということです。

その音色は構造上実に多彩で、低音部は比較的やわらかい音色を持ち、また高音部は華麗で透き通った音色を持っています。高音に上がるにしたがって緊張感を増し、より通る音になっていきます。

 

'98年に開催されたリスボン国際博覧会EXPO'98の日本館主催ジャパンデーのイベントに、マリオネットは日本代表で出演されました。

また、同博覧会の「Festival de Guitarra Portuguesa na Expo'98」に日本人では唯一招待され、2010年より湯淺が≪マカオ観光局音楽大使≫となるなど、国際舞台も含めて益々の活躍が期待されているお二人です。

ポルトガルギターとマンドリンの、金属弦による繊細で優美な澄んだ音色をご堪能ください。

 

 プログラム

●暗いはしけ      作曲/C.ヴェーリヨ
●南蛮渡来       作曲/湯浅隆
●唐街雨情       作曲/湯浅隆
●日曜はダメよ     作曲/M.ハジダキス
●マンドリン酒場の夜  作曲/湯浅隆   他

 (曲目は予告なく変更する場合があります、予めご了承ください)

公演日程
平成24年9月8日(日) 午後2時開演(午後1時30分開場)
会場
ハーティーセンター秦荘:大ホール
出演
マリオネット ホームページhttp://www.asahi-net.or.jp/~qn7y-umi/
主催・共催
主催 : 愛荘町文化協会、(公財)滋賀県文化振興事業団、滋賀県
後援 : 愛荘町教育委員会、愛荘町 

協力 : 社会福祉法人 愛荘町社会福祉協議会

入場料
前売券:一般1,500円、高校生以下1,000円 当日券各200円増 (税込)
チケット販売所

ハーティーセンター秦荘(愛知郡愛荘町安孫子822)
愛知川公民館(愛知郡愛荘町愛知川13-2)
滋賀県立文化産業交流会館(米原市下多良2-137)

問い合わせ
ハーティーセンター秦荘(月曜休館・午前9時~午後5時15分) TEL 0749-37-4110

出演者紹介

マリオネット

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湯淺 隆 Takashi Yuasa

(ポルトガルギター奏者)

 

14才でギターを始め、日本ギター音楽学校を経てクラシックギターを小野剛蔵氏に師事。フォーク、ロック、ブルース、ラテンと幅広い活動を続けるうち、ポルトガルギターと出会う。'87年、ポルトガルに渡り、アントニオ・シャイーニョ氏、ルイス・ピィニェイロ氏に師事、のち帰国。

日本におけるポルトガルギターのパイオニアとして、ファドにとどまらない独自の境地を確立、その音楽世界は本場ポルトガルでも高く評価されている。

現在、吉田剛士とのアコースティックユニット《マリオネット》として、オリジナル音楽の創作を中心に音楽活動を行なう傍ら、近年は作詞・作曲家として歌手への楽曲提供(グラシェラ・スサーナ『唐街雨情』他)も積極的に行っている。2010年よりマカオ観光局音楽大使。

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吉田 剛士 Goshi Yoshida

(マンドリン奏者)

 

15才でマンドリンを始め、'80年~'84年、川口雅行氏に師事。'84年、渡西独。国立ヴッパータール音楽大学にてマーガ・ヴィルデン・ヒュスゲン女史に師事。'87年、同校演奏家資格試験を最高点で卒業、同年帰国。'88年、NHK洋楽オーディション合格。

湯淺隆とのアコースティックユニット《マリオネット》としての活動以外にクラシックマンドリン奏者としても活躍、高い評価を得ている。

2000年11月、初のソロCD『イタリアン・センチメント』を発表。2006年には、《マリオネット》の楽曲を専門に演奏する100名の団員による《マリオネット・マンドリンオーケストラ》を組織、新たなマンドリン音楽の確立に力を注いでいる。

日本で唯一のマンドリン専門誌「奏でる!マンドリン」の監修も務める。